小児の咬合管理

※保険外治療になります。

子供の正常な発育を促す咬合誘導

S-1.jpg小児の矯正治療は「咬合指導」「早期予防矯正」「咬合育成」などと治療目標設定の違いなどで様々の用語で表現されます。問題は歯でなく骨のことが多いのです。いずれにせよ、最終目標はきれいな素敵な咬み合せの永久歯列を完成させる事にあります。当院では口腔衛生管理・う蝕のリスク管理指導を行い、治療後のフォロー、メンテナンスも万全です。

 

調和のとれた顎顔面骨格の発育に於ける咬合管理の重要性

S-2.jpg上顎の奥歯の永久歯の萌えてから、高さが増加せず下顎の関節部分の伸長発育のほうが優位である場合、奥歯部分の開咬(咬んでおらず空いている)状態となりますが、下顎は上下の奥歯が接触するまで閉鎖するため下顎は後上方に位置します。これが極度だと上顎前突いわゆる出っ歯。この場合、下顎の関節部に後ろに押し付けられる負荷がかかり、顎関節の適応能力を超えた場合、筋力が作用したときに圧迫による顎関節症を誘発する原因となります。図1

 

S-3.jpg逆に上顎の奥歯の高さの増加が下顎の関節部分の伸長発育より優位である場合、下顎骨は前方に位置し、関節部の伸長を促します。これが極度だと下顎前突いわゆる受け口。この場合前歯部開口状態になると、大臼歯部にテコの支点ができ筋力が作用したときに下顎関節部の引き出しによる顎関節症を誘発する原因となります。図2

 

 

S-4.jpg上顎の咬み合わせの垂直的位置の変化に対し、下顎はその咬み合わせに適応する様に発育します。図3 

咬合機能を変えることによって下顎骨の成長量が変化し、顎顔面の発育パターンを補正することが可能となります。 

それゆえに成長発達期における小児の咬合の管理は調和のとれた顎顔面骨格の発育にとって重要な意味をもっております。

 

 

患者実例

S-5.jpgS-6.jpgS-7.jpg

 

咬合器を使ってわかること

S-8.jpg咬合器は顔(体)の真ん中の垂直と水平に対する上の歯の位置づけがどのようになっているかを確認し、その上の歯に対して下の歯がどのように噛んでくるのかを診るために使います。上の歯が体の垂直に対して水平でないと、下の歯の咬み合わせの面は斜めとなり、低い側に顎はずれやすくなります。また下の歯が咬んでくる時に、全体に均等に接触せず、どこか1点が先にあたっているいようですと、そこが支点となり、顎が引き出されたり、その歯が過重負担がかかることが多いです。図2

 

咬合器は人間の顎と同じように顎を動かすことができるので、顎を前にずらすときに、奥歯が邪魔をしていたり、右で咬むときに、左の歯が接触していることなど、好ましくない接触があった場合、咬合器上で模型を削ることで治療のシュミレーションをおこなうことが出来ます。

 

S-9.jpg

咬合器(こうごうき)とは

型取りから歯の噛み合わせを再現して製作した装置のことで、かぶせ物やブリッジなどを作るときにも製作します。 中心咬合位を再現するもの、側方運動や前方滑走運動など顎の運動を再現するものなど、様々な形態のものがあります。